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オーナーが次の世代にお店を任せるために立ち上がった改装プロジェクト。
限られた予算の中で、今までのイメージを出来るだけ変えたいということと、スタイリングスペースを増やしたいという要望があった。改装前は、独立式のセットミラーが点在して配置されており、空間が持つ広さを有効に使えていなかった。そこで、今回はミラーを多様することを考え、様々なスタイリングスペースを提案した。
柱型の細長いミラー、店内中央の柱を生かした五角形のミラー、横に長いミラー、丸みのある動かせるミラー、洞窟の入口のようなミラーなど、それぞれ個性のあるミラースペースを随所に配置した。素材感としては、既存のものを残しながらイメージを変えていく必要があったため、エイジングやルーバーなど形状に個性を持たせることで、内装のイメージを変えていった。個性の強いものの集合体になるため、それらをまとめる役割として、コンクリート調の床材を採用した。
空間の随所にミラーがあるため、その場所に椅子を置くだけで、スタイリングスペースを確保でき、改装前に比べて3席増やすことができた。将来的には、あと2席ほどのスペースは確保している。